女川町へ行ってきました

おはようございます、白井です。
平素よりご愛顧頂き心より感謝申し上げます。

さてかなり前の話になってしまいましたが4月19日水曜日、早朝に配達を済ませたのち、山形・宮城出張に行ってまいりました。

(初めての東北。広島空港から直行便があるので、時間もかかりません)

ひとつは、私が所属する経営者団体の行事に参加するためと、もう半分は、新たにお取引が始まります、宮城県の女川町にある株式会社鮮冷を訪問するためでした。

なぜ遠く離れた女川町のこの会社なのか?は前日談があるのでお話をさせてください。
高校時代の野球部の先輩が、呉市内に司法書士事務所を開設された事を聞きつけたことから始まります。資格取得後、広島市内で勤めておられた際、復興支援の一環として、女川町へ派遣されることとなります。
東北大震災の発災から時が経ち、街が復興に向けて動き出す中、区画整理などいわゆる再開発の中で、登記変更などそうした業務への対応だったそうです。女川町役場を中心に、様々な方と業務だけでない交流があったそうです。

そういった先輩の経歴を聞いたり、私自身が牛乳販売店として今後どうしたいか語り合っているうちに、行った事もない遠い東北の地にわずかばかりの縁を感じてました。食品卸メーカーに頼らない、自分自身で商品を探したい私にとって、渡りに船だったのは言うまでもありません。そうして、先輩のツテを通じて、女川町役場の公民連携室の方をご紹介いただけました。

ここで、お取引をする上で私が気をつけているのは、2点ほどありまして、
①自分が美味いと思えるか
②先方にもメリットを提供できるか

です。1は簡単なことではあるのですが、2は、実はかなり難しいのです。顧客数3000軒以上あるような大規模な販売店であれば、年間の取引額もかなり大きくなるので、メリットは当然ありますが、私どものような小規模販売店では、1回の発注量も額も、かなり薄く、先方にメリットを得ていただくのが困難です。
なので、牛乳販売店向けの取引の仕組みを一緒に作って、横展開(他の牛乳屋さんも巻き込む)方法を提案することにしました。こうして、役場の方を通じて、理解いただいた「株式会社鮮冷」さんをご紹介いただいたわけです。

(写真には収めていませんが、周りは沢山の大きな水産加工会社さん。)

サンプルを試食させていただいて、当店のお客様にはどれをまずは紹介するか、どんなものが好まれるだろうと、何度もWEB会議をしながらお取引が具体化してきた所での、今回の出張が重なりました。これから毎月、色々な商品をご紹介していきますが、どれも東北の豊かな海の幸をそのまま詰め込んだ素敵な商品ばかりです。

今回初めて、女川を訪問したわけですが、強く感じたことがありました。
女川の入り組んだ湾内は、私たちがよく目にする瀬戸内の海にそっくりです。
穏やかな波間に差し込む夕日、回り込んだ半島が瀬戸内の島々に重なる。
帰り道の車内から眺めた景色に、小さなきっかけに過ぎなかったこのご縁が、とても大事で特別なものに思えました。

(写真じゃ伝わりませんね汗)

この遠く離れた街の海の恵みを皆様と分かり合えれば、食の伝え手として、こんなに光栄な事はないと思います。
選ぶ楽しさ、味わう楽しさ、ご賞味いただければ何よりです。

自分で自信を持って選んだからこそ、言える事は言っておきたい。と大変な長文になってしまいましたが、私どもがお届けする商品にはこうした想いが詰め込まれて、皆様の玄関先に辿り着くと知って頂けると、いつもの牛乳も食品も、もっと美味しく感じるんじゃないかなと思います。

ということで、ようやくお客様へのご案内の準備が整いましたので、こうしてお知らせをいたしました。
商品一つ一つについては、改めてまとめたいと思います。

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