この映画みた?LIFE!(2014)

本日は、とある映画の紹介をしたいと思います。

急に映画って何の関係があるの?って思うかもしれませんが、なっかなかに人生のヒントや励みになる、そんな映画です。

そもそも、人生を変えた○○とか、心の支えになった○○のような表現される物に対して、あまり共感を得るタイプではないんですが、そういった人にも届くんじゃないか?と信じている1作です。

それでは、いってみよう!


LIFE!
原題:THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY
公開:2014年(日本)
出演:ベン・ステイラー、ショーン・ペン、シャーリー・マクレーン

アメリカの時代を象徴する雑誌LIFE。その編集部でネガの管理部門で働くウォルター・ミティー。真面目ながらも少し妄想癖のある地味な男。同僚のシェリルに思いを寄せるも、妄想ばかりで直接声を掛ける勇気はない。
ある日、LIFE誌の廃刊が決まる。ウォルターは、LIFE誌を代表するフォトジャーナリストである、ショーン・オコンネルの失われた25番ネガを探す為、彼の足跡を追う旅に出ることとなる。

僕は、この手の映画、いわゆるフォレスト・ガンプ的な、アメリカの歴史がちりばめられた種類の映画がとても好きです。

この作品は、1947年公開の「虹を掴む男」という作品のリメイクらしいんですが、(当然見てません)まずひたすらに映像が美しい。

テンポが良く114分という尺も文句なしです。

そして、とにかくショーン・ペンがめっちゃカッコいいです。

劇中歌もいいんですが、エンディングで流れる

Jose Gonzalez の’Step Out

これがとにかくアガるんです!!

さて、中身について少し触れていきますが、この作品はLIFE誌のスローガンを体現した映画でもあります。

作品中で流れるスローガン

TO SEE THE WORLD
Things Dangerous To Come To
to see behind walls
TO DRAW CLOSER
TO FIND EACH OHTER
AND TO FEEL
THAT IS THE PURPOSE OF LIFE

世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
お互いを知ろう
そして感じよう
それが人生の目的だから

この作品、初見では挑戦する事が人生を豊かにするだとか、「一歩踏み出す事が、世界を無限に広げるとか、「踏み出した先には想像以上の世界があるというようなテーマを伝えているのだと思っていました。

もちろん、作品内で幾度となく出てくる大自然の中でのシーンは、家や会社から飛び出て初めて身を置くことができる場所であり、そうした挑戦することの素晴らしさを描いているのは疑いようのない事です。

しかし数を重ねるとまったく違うテーマも浮かんで見えてきます。

作品内の謎である失われた25番目のネガについて、作中で、ショーン・オコンネルは「人生の真髄」が収められていると言います。

それが何かについては言及はされていませんが、結末まで見ていれば、それがどういったものかは初めから随所に配置されているのが理解できます。

未知の世界を巡りウォルターがショーンに出会い、そして日常に戻ってくる。そこには妄想することのなくなった自分がいます。

ウォルターはちゃんと実感できているんだと思います。

踏み出す事で知ることのできる世界と日常に身を置いて目の前の仕事や暮らしに情熱を傾ける事。どちらも比べられないかけがえのない事だということに。

だからこそ、その事をよく知るショーンは最後の表紙としてLIFE誌を支えてくれた人々に対する返礼であり、それまでの飾ってきた表紙の対となるシーンを選んだんだと思います。

にしても、作中、ネガを探しに旅立つ事を決意するシーン。
ショーンが手招きし、ウォルターがLIFE誌の表紙を飾ったポスターの前を歩く、そして、先ほどのスローガンが流れる。身震いするほどかっこいいシーンです。

他にも多くのポスターが登場するんですが、それがどういったものか想像したり調べたりするのも楽しいんです。別に僕はアメリカンカルチャーに詳しいわけではないですけどね。

あとこれだけは絶対にお願いしたいのは、字幕版での視聴をオススメします。字幕と吹替、両方見ると余計わかるんですが、吹替の出来があまりよろしくありません。

というよりニュアンスの違う映画に見えてきてしまい、素晴らしさを損なってしまいます。

ですので、まだ見ていなくてご興味がある方は、ぜひ字幕版を!!

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